水道専門用語ガイド:水平器

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水平器
水平器は、水平面を検出するための計測器具であり、主に建築や土木工学、機械工学、測量などの分野で使用されます。目盛り付きのガラス管内に液体(通常は水やエタノール)が入れられており、その液面が水平になるように調整されています。水平器は以下のようなものがあります。

気泡式水平器
液体の入ったガラス管内に気泡が存在し、その気泡の位置を観察することで水平面を判定します。建築現場や製造業、機械加工などで広く利用されます。
電子水平器
センサーを使用して水平を検出し、デジタル表示やアナログ表示で水平度を示します。精度が高く、一般的にはデジタル表示が可能です。

水平器は、建物や機械の設置や調整、測量作業などで水平を保つために重要です。正確な水平を保つことは、建築物や機械の安定性や機能を確保するために必要不可欠です。

水道配管設置時に水平器を使う理由水平器
水道配管の設置において水平器を使用するのは、配管の勾配を正確に管理し適切な水の流れを確保するためである。特に給水配管では、水圧によって水が送られるため完全な水平でも問題ない場合が多いが、排水配管では重力によって水を流すため、わずかな勾配(一般的には1/100?1/50程度)が必要とされており、この勾配が不適切だと排水不良や逆流、臭気の逆流といったトラブルの原因になる。水平器を使用することで肉眼では判別しづらい微細な傾斜を正確に把握できるため施工精度の向上とともに後々の不具合やメンテナンスコストの低減につながる。また、配管支持金具の取り付けや機器接続部の水平も確認でき見た目の美しさや安全性の確保にも貢献する。よって水道配管工事において水平器は欠かせない基本的な測定工具のひとつとされている。



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